MENU
MBCT 2024年8月27日 火曜日20時コース受付開始!ここをクリック!

雑記 これからもスシローには行くけど、社会的インパクトの掛け算は理解しておくべきだねという話。

雑記

 そういえば、昔はあまり難しいことを考えず、たくさんたくさん文章を書いていたな、ということを思い出した。まずはアウトプットするということにもう一度慣れよう、とおもい、雑記ではあるものの記載をしてみる。

 ブログ、いつも一時期わーっと書くブームが来ては、いつの日かやめてしまう。始まりは多分中学生だった。私たちが中学生から高校生に上がる前後に、ちょうどクラスのみんながインターネットを使い始め、「レンタル掲示板」とか、各々のブログなどを作って交流し始めていた。(いや、インターネット自体はもっと前からあったし、私は小学生時代にやっていたゲーム、カスタムロボとパワプロが好きだったからそれのホームページ「カスロボパワプラー」を小学校高学年ぐらいだろうか、に作っていたことも覚えている。が、当時の携帯メールは64文字までだったし、誰にみてもらうことを目的としていたわけではなく、ただ自分の砂場のお城を作っていただけだった。友人同士でウェブサービスを用いた交流をしはじめたのは、中二以降ぐらいのその頃だった、という話である)

 友人同士でしかわからないハンドルネーム(HN、昔はハンネと略していた気もする)を決めあって、友人同士が意見交換をするが、まぁ拗らせた中二真っ盛りの男子同士なので、今考えれば見るに耐えないイタい発言や、傷つけあったこともあったな、と、少し遠い目をしながら思い出している。

 私も御多分に洩れず、ブログを書いていた。その頃はカスロボパワぷラーも離れ、一丁前に恋愛やらに興味を持ち始めた頃だった。ちなみに当時のブログは今やウェブの藻屑となっているのだから、黒歴史を発掘しなくて済んで嬉しいところである。

 今では要職に就いている友人たちは、公言できないようないろんな拗らせた性癖や妄想創作を書いていた。それを恐る恐る眺めてみたり、コメントしてみたり、仲間内でネタにしてみたりできていた。個人が特定できる形で、それが十分にできていたのだ。

 そんなことが当時の中学生たちにできていたのは、自分たちでブログを作り、当然閲覧数が上がることもなく、またレンタル掲示板も仲間内同士で作っていたものだったからだ。稀に教師が紛れ込んでいたという話はあるが、決してそこに書かれた発言、性癖は、漏れることはなかったものだった。

 昔は、リテラシーに求められるものも少なかった。晒される心配とか、ほぼ無しで好きなことを書くことができた。

2023年最初に盛り上がったのは、スシローぺろぺろ事件だろう。https://www.inshokuten.com/foodist/article/6826/

2023年1月29日に撮影された動画は、高校生が共有の醤油ボトルや湯呑みを舐めて元に戻す、さらに唾をつけるなどの行為を映すものだった。きっと、仲間内で楽しむためだけの、未成年が特有に持つ社会的ルールを少し外れることへの憧れゆえの行為だったのだろう。

 もしかすると我々世代でも、このような行為は日常的に起きていたかもしれない。日本有数の進学校ではあったが、校長の頭上に爆竹を落として退学間際になった奴もいたし、学校で焼肉したことだってあった。中学生で出会い系サイトを使って女子に遊ばれた同級生もいたら、チャリに乗りながら16歳でタバコを吸っていたり、酒を飲んでいたりは多く行われていた。最寄駅のマクドはポケモンをする学生で溢れかえり、異常な様子となっていた。迷惑行為も、違法行為も、たくさん行われていたのが実際であろう。しかし当時は、それを動画に撮るということはなかったし(あって確か写メだっただろう)仮に動画を撮って、シェアができたとして、私たち世代ではまだまだローカルで広がりの小さい小さなコミュニティの中だけだった。

 しかし、今やそういった内輪ネタは、内輪で消化される時代ではなくなった。高品質な動画撮影機器を、スマホという形で誰もが使えるようになり、ツイッター、tiktoc, インスタといった大きなSNS媒体が、その投稿場所を背負うようになった。誰もが発信者となり、誰もが拡散をできる時代となったら、同じ行為を仮にしていたとしても、その重要度は大きく変わるのである。

 https://news.yahoo.co.jp/articles/6ae140661c62bd8d2471d4a2dbb436d3cd7f3ebc というような意見もある。子供のやった小さないたずら、せいぜい軽犯罪を、大きく騒ぎ立てるな、黙っていろ、という意見である。確かに、我々30代を超えるような世代では、小さなことは、小さなコミュニティで片付けていたのだ。でも今の時代は違う。たとえば立ちションでも、誰かが道端で少ししていただけだったら目を背けるかもしれないが、それをインスタライブで同時中継し始めれば、きっと大きな影響が出る。地域の大人が子供を育てる時代から、今はSNSやネット上の大人がロールモデルとなり子供の行動を決定している時代なのだ。

 一つの行為のインパクト × 拡散力 で今は社会的なインパクトが出てしまう。彼の場合は、その拡散力の面をみくびっていたこともあるのだろう。SNSはもはや、仲間内で使えるものではない。今は拡散力が大きすぎる。小さなコミュニティで、せいぜいそのコミュニティに居られなくなる程度の社会的インパクトで終わる時代ではない。

 そんな広大なネットの海の中で、また全く拡散力を持たないような、小さなブログと小さな執筆を始めようとおもう。その動画の公開された次の日にはくら寿司に行っていたし、スシローは回転寿司業界最強だと思っているので、今後もいく。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次